新たな年を迎えました。今年もよろしくお願い致します。
2025年1月8日は今年度の健康マネジメント研究科修士課程の修士論文提出日である。修士課程の大学院生にとって、2年間取り組んできた研究の集大成の時期となった。私は、修士課程あるいは博士課程の学生が入学してくると、修了までの2年間のスケジュールを各自で検討、作成してもらっている。その後、互いにスケジュールに沿って、歩みを進めている。順調なのか、遅れているのかの目安となる。急に慌てなくて済む。しかし、研究が予定通り進むことは少ない・・・。
毎年、12月のカレンダーが見えると、期日が迫ってくるような感覚が高まる。教員も学生も鉢巻きをグッと締め直す時期である。年末年始の過ごし方も重要で、インフルエンザ感染など体調を崩さぬように気をつけつつ、仕上げへと進む。今年は特に、箱根駅伝を観戦していると修論の2年間の過程が重なって見えた。本番当日、映像からは華やかで素晴らしい記録に感心させられるが、それまでの日々の努力は想像を絶するものだろう。研究も学術論文として公開するまでの道のりははるかに長く、全過程の積み上げが不可欠になる。
看護医療学部―健康マネジメント研究科(看護学専攻)では、2023年度より5年一貫教育プログラムに学生を受け入れ、今年度、初の修了生を送り出す予定である。ご存じの方も多いと思うが、5年一貫教育プログラムは、看護医療学部4年次に修士課程の科目を最大15単位まで先取履修し、学部卒業後、修士課程(看護学専攻)に入学、そして修士課程1年間の在籍で修了するプログラムである。5年間で学部と修士の学位を取得できる。
本研究科においては、5年一貫教育プログラムから入学した者と、看護師や保健師などの勤務経験を持つ多様なバックグラウンドの者が修士課程で共に学び合っている。最初は双方に戸惑いもあったようだが、時の流れと共にタテ・ヨコの垣根は取り払われ、互いを尊重し合うような変化も見られる。まさに日常の中で半学半教が実践されている。教員としても、学生の創造性の豊かさや可能性に気づかされることが多い。修了後も、同分野あるいは他分野の修了生が支え合い、医療、社会のリーダーとして活躍することを願っている。
最後に、大学院生には、修士論文を提出して終わりにするのではなく、ぜひ学術論文として公表するまで努力を続けることを強く期待している。